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なぜネパールではチョコの事を「キャドバリー」と呼ぶのか?

キャドバリー、あまり日本では聞きなれない言葉である。

ネパールでは飴玉のことを「チョコレート」若しくは「パパ」と呼び、カカオを使ったチョコレートのことを「キャドバリー」と呼ぶ。

なぜだろう?実はこのヒントは、町や村の食料品店や雑貨屋に隠されている。

お菓子コーナーを見れば、クッキーやビスケット等と並び、特に目を引く濃紫色のパッケージが目に入る。

これが「キャドバリー(チョコレート)」である。

ネパールではチョコの事を「キャドバリー」と呼ぶ

ネパールにいつごろからチョコレートが輸入されたのかは定かではないが、Wikipediaを見ると1948年に

イギリスの大手菓子会社「Cadbury」がインドに進出したという記述がある。

恐らくそれから少しの時間を経て、ネパールにも超高級菓子として入ってくるようになったのだろう。

数年前にChocofunが発売されるまでは、ネパールではカカオ入りのチョコレートと言えば、これとインド以外の国からの、少数の高価な輸入物しか無かった時代が長く続いた。

日本のおばあちゃんがキャラメルの事をグリコと呼ぶのと似ているのかも知れない。

ならばなぜ、飴玉の事を「チョコレート」と呼ぶのか?

これは色々考えたのだが、答えが未だに出ていない。

逆ではあるが、英語でチョコレートをキャンディと呼ぶこともあるし、近年までチョコレートはカトマンズやポカラなど都市部の輸入品を扱うような、やや高級なスーパーや外国人が多く集まるタメルなどでしか置いていなかった。

つまり山村部では、まず手に入らなかったのだ。

山村部で手に入る工業製品のお菓子と言えば、飴玉が主流だった時代が長く続いたのである。

飴玉をチョコレートと呼ぶようになったのは、歴史的にイギリスとも関係が深かった為、英語の影響が大きいのか、若しくはチョコレートがネパールにも入ってきた近年のことだろうと推測される。

これは、庶民にとってチョコレートは高嶺の花であり、憧れでもあった「チョコレート」という名前が独り歩きして、子供に飴玉をあげる時に飴玉のことを「チョコレート」と呼ぶようになったのか、若しくはインドから輸入された時に「キャドバリー」と「チョコレート」という名前がごっちゃになった可能性もある。

みんな大好き!Chocofun!

みんな大好き!Chocofun!

いずれにせよ、ネパールの庶民のチョコレート文化はChocofunが開花させたと言ってもよく「キャドバリー」がなくても、Chocofunが置いてある店は田舎にも山村部にも沢山ある。

庶民が手軽に本物のチョコレートを楽しめるようにしたChocofunの功績は偉大なのだ。

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