アジア沈没~その先にあるもの~


近年、あまり「沈没」という言葉を聞かなくなった。

アジア等の途上国で長期間滞在することを「沈没」と昔は呼んでいたが「外こもり」と呼ぶほうが最近は多いようだ。

なんともつまらない呼び方が蔓延したものだ。

だがこういったスタイルの長期旅行や滞在を日本人が気軽に出来るのも、あと20年も無いだろうと私は思っている。その頃には、多くの途上国で、旅費やビザ代を含めた滞在費が、ほとんど日本と変わらなくなっているだろう。

グローバル化により、多くの途上国の中流層の若者達が、我先にとオーストラリア、アメリカ、EU等の先進国に留学や、中流層以下の若者達はその他の国々に出稼ぎに出ており、彼らが故郷の家族や親族に送金する外貨は膨大なもので、ネパール等の特に資源が乏しい国にとって重要な外貨獲得の手段の一つになっている。

既にネパールでビジネスをしている一部の外国人よりも、先進国に留学し現地で就職した若者たちのほうが裕福になっているという現実もある。

こういった背景もあり、今後ネパールなどの途上国と先進国との経済格差はどんどん縮小していくだろう。

また、緩いアジアの情景と経済格差による低生活コストを求めて移住しても、既に日本に物価が追い付きつつあるタイ等では困窮邦人が問題になっているのも事実で、グローバル化による途上国と先進国との経済格差の急速な是正は最早避けられず、その激流に流されるか若しくは現地で起業して、なんとか現地にしがみつくかの2択しか残されていない。

だが、緩いアジアが見られるのも泣いても笑っても、あと20年前後。

その頃には、ネパールでは「ビスターライ(ゆっくり)」という言葉が死語になっているのかもしれない。

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