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シヴァ神も裸足で逃げ出す、憤怒のネパール人女性

これはやや衝撃的な内容だったので、紹介しようかどうか悩んだのだが、物価が安いと思われがちなネパールで、適正価格を勝手に観光客が決めつけてネパール人を小馬鹿にしたような態度を取れば、痛い目に合うという実例だ。

英国人女性が、息子と2人でアンナプルナルート(有名なトレッキングルートのひとつ、1週間~10日間ほどかけてトレッキングをする)をトレッキング中に、立ち寄った茶屋か宿屋で請求されたお茶の金額の1/3しか払わずに店を出たら、店主のネパール人女性が憤怒の形相で追いかけてきたもの。

このビデオを撮った英国人女性本人がYoutubeにアップロードしているものだが、コメント欄は英国人女性に対する批判でいっぱいだ。

視覚的、聴覚的にも暴力的なシーンがあるので、閲覧注意でお願いしたい。

このネパール人女性の怒りの様は、まさに怒りと殺戮の女神、カーリー神そのものである。

ネパール人女性が、お茶の価格を1杯150ルピー(約164円)といったところを、英国人女性は高いと感じ、この周辺では50ルピーの相場だと言って、それしか払わなかったようだ。だが、この動画の前の部分は撮っていないようでアップロードされていないし、この動画の前に何が起きたのかということについて説明不足なこともあるため、ネパール人女性に対して同情的なコメントで溢れている。

このネパール人女性は「砂糖やチーズや牛乳はどこから来るの?ここは山岳地帯よ、カトマンズやポカラやマナンじゃない、ロバでここまで物資を運ぶのだって1頭あたり2000ルピーも掛かるのよ、私も大変な思いをして運んでる、他の観光客はちゃんと払ってくれているわ、それなのにあなたは、1杯のお茶に50ルピーだけしか払わないの?」と抗議している。

事実、トレッキングルートなどの山岳エリアの物価は平地より高く、へき地に行くほどその価格は上昇する。富士山の山小屋の物価が高いのと同じ理由だ。

トレッキングルートにある宿屋では「宿泊代は安くするから、うちでご飯食べてね、でもご飯代だけは、そのぶんちょっとだけ高いからよろしくね」という宿屋が多い。一番安い宿屋だと、宿泊代は数百円以下のことが多く、1泊して、多少高いとはいう食事を夜と朝に食べてお茶を数杯飲んでも、一泊1500円前後だ。

折角の楽しいネパールトレッキングが、恐らくは無理なディスカウントを強要したことで、こんなことになってしまった。カトマンズ等の都市部では、品物を買う際に値段交渉をして多少安くしてもらうこともあるが、山間部などのへき地ではトラブルを避けるために、最初にしっかり値段を確認してから食事や宿泊などのサービスを受けるかどうか決めるべきである。

Youtubeのコメントを見ると「スターバックスでは数百円以上払うのに、お茶に150円も払わないのか」などといった英国人女性に対する批判的なコメントが多数ついている。私も、このネパール人女性の言い分はもっともであると思う、山岳地帯はがけ崩れも多く、急病になっても歩いて病院まで数時間どころか数日かかるような過酷な場所であり、彼女たちも生きるのに必死なのだ。

ちなみに、ヒンドゥー教の偉大なる3柱神のうちの1柱「シヴァ神」は、裸足以外の描写は見たことが無いことを付け加えておこう。

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