ネパールで痛い目にあった話
ネパールの交通事情は最悪だ。
道は穴ぼこだらけで、ちょっと気を許すと歩行者やバイク・自転車の転倒の原因になるものが沢山ある。
また、車検もあるものの日本のように細かい所まではチェックされない為、車やバイクにもドレスアップや修理した末の突起物(私が見たものでは、車のホイールから大きく飛び出たホイールナットや、修理に使った太い針金がきちんと切断されずに外装から飛び出ていたりなど)があったり、余程注意していないと、事故や怪我の原因になるものもある。
ある日、スクーターで渋滞を移動している時に信号待ちで、右足を道路について停車していると 右足の甲に物凄い激痛を覚えた。
「いっでぇぇぇぇぇ!!!!(;´Д`)!!」とは、あまりにも痛い時には、言いたくても言えないもので
「ふんぐぅうううううううううううううううう!!!(;´Д`)」としか声が出ない(笑)
痛みをなんとかこらえながら見ると、私の右足に旧型アコードセダンの左前輪タイヤが乗っている!!
痛みでまともに声が出ないので、なんとか身振り手振りで運転手の男性にどけるように伝えたものの
運転手はきょとんとして理解できていないようで、助手席に乗っていた女性が窓を開けてタイヤ部分を見て
「あら?おみ足が大変なことに♪」
という風な顔をしてから運転手に話しかけて、約20秒後ぐらいにやっとタイヤから解放された。
見れば、後部座席にも子供が2人乗っており、私の右足には車重だけではなく家族分の重みもしっかりと
乗っていたことになる。ガッデム。
運転手は謝るでもなく平然としており、暫くの間は右足がじんじんと焼け付くように痛かったのだが、靴を脱いで自分の足を見ても、特に骨折や捻挫の形跡は見られなかったので、それ以上運転手を責めることもなく帰路についた。
家族四人分を足して重量配分がフロントヘビーのFFセダンであったことを加味すると、私の右足にかかっていた重量は500kg以上。1800ccクラスのセダンだったからまだ良かったものの、バスやトラックや大型SUVだったら骨折していただろう。

FaceBookとペイントされたダンプ、他にもGoogleやAdidas、Nikeなどデザインは多岐にわたる
また、バスに乗っていた時に、左のシートの通路側に座っていたのだが、バスが停車し人々が乗ってきて 通路を通った際に、Tシャツの右腕部分が急に引っ張られた。
何事かと思うと、私の横を通っている若者が背負ったリュックのポケット部分から、とても鋭いハサミの先端が飛び出しており、それが私のTシャツの腕の部分に刺さって引っ張られたのだ。
幸い腕には刺さらずに、Tシャツに穴が開いただけで済んだが、位置が悪ければ目や他の部分にも刺さっていただろうし、ヒヤリとした経験だった。残念ながら、車両の突起物を含め途上国の人々は安全管理意識が不足していることが多い。
ネパールでも自分が気を付けていても、ふとしたことで怪我に繋がることになる事例が日本と比べると とても多く、皆さんもネパールで過ごされる際には、十分に注意して頂きたいと思う。
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